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イェロギオフ・アヴェロフ (装甲巡洋艦) : ウィキペディア日本語版
イェロギオフ・アヴェロフ (装甲巡洋艦)

イェロギオフ・アヴェロフ(Georgios Averof)はギリシャ海軍イタリアより購入した装甲巡洋艦で同型艦はない。艦名は、本艦の購入代金のうち1/3を寄付したギリシャの大富豪の名にちなむ。本艦は1911年の就役から現代まで現存する唯一の装甲巡洋艦である。ギリシャでは、その活躍から敬意を持って、「戦艦」()と通称されている。
なお、イェロギオフ・アヴェロフは日本語での慣用で、ギリシャ語名はイェオールイオス・アヴェローフ()である。特に、名前の部分が「フ」ではなく「ス」である点に注意。'')と通称されている。
なお、イェロギオフ・アヴェロフは日本語での慣用で、ギリシャ語名はイェオールイオス・アヴェローフ()である。特に、名前の部分が「フ」ではなく「ス」である点に注意。
== 艦形 ==

本艦の基本設計はイタリア海軍ピサ級と同一である。同年代の前弩級戦艦レジナ・エレナ級の砲装備を小型化し、装甲を減じた代わりに速力を2ノット増加した艦として、設計士官ジュゼッペ・オルランドの手によりスマートにまとめられた。オリジナルと異なるのは本艦の主砲はイタリア製の「25.4 cm(45口径)速射砲」ではなく、わざわざイギリスより「Mark X 23.4 cm(47口径)砲」を購入した点が「ピサ級」とは異なる。この砲は楕円筒形状の連装式の砲塔に搭載された。
船体は典型的な平甲板型船体で、艦首から構造を記述すると、艦首水面下には未だ衝角(ラム)が付いている。艦首甲板上に1番主砲塔があり、その背後に司令塔を組み込んだ艦橋の背後に三脚式の前檣が立つ。船体中央部には等間隔に並んだ3本煙突が立ち、煙突を挟み込むようにして舷側甲板上に、「19.1 cm(45口径)速射砲」を収めた楕円筒形状の連装砲塔が背中合わせで片舷2基ずつ計4基を配置された。煙突の背後か艦載艇置き場となっており、これらは2番煙突を基部として片舷1基ずつ計2基のボート・クレーンと三脚式の後檣の基部に1基付いたボート・ダビッドにより運用された。後檣の背後に後部見張り所が設けられ、そこから一段下がった後部甲板上に2番主砲塔が後向きで1基配置された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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